私が株式会社のじり苑に入社し初めて介護職に就いてからもうすぐ6年がたとうとしています。
正直なところ、こんなに長くこの仕事に勤めているとは当時は想像も出来なかったです。

私は高校で福祉科に進み、実習で現場を目の当たりにした時は、とても向いている職業とは思えませんでした。
介護の仕事はしないと決めていました。
そして福祉とは全く関係のない職業を選びました。

昼間の仕事とは別に手に職をつけたいと思い、昔から興味があったパソコンを勉強することにしました。
数年間、仕事が終わった帰りにパソコン教室に通いました。
「あいうえお」からの打ちこみの勉強からでした。

その結果、パソコンは人並みに出来るようになりました。
パソコン関係の職業に就けたらと考えていましたが、就職相談所で未経験では難しいと言われました。

その後、職業安定所で、その時もまだ介護職に就きたいとは思っていませんでしたが、偶然グループホームのじり苑の求人にたどりつき、未経験者でも雇用の可能性があるという事で、さっそく応募しました。

数日後、連絡があり面接を行っていただきました。
その際、面接会場の１階にあったグループホームの中を通り、その家庭的な雰囲気に驚きました。

未経験の為、無理だろうと思っていましたが、意外にも採用されました。
3ヵ月の試用期間後に何も問題がなければとして通年雇用される事になりました。

しかし、まだ介護職は大変だというイメージや高校時代に感じた実習での出来事が思い出され、不安な気持ちも多くありました。
今だから言えることですが、働いてみて無理であれば辞める事にしようと考えていました。

グループホームで勤務するようになり、初めは利用者様の名前を覚えるだけでも大変でした。
メモを取りながら名前を間違えないように声掛けをするだけで精一杯でした。
利用者様とのコミュニケーションや介助に悩む事が多くあり、先輩職員や上司に教えて頂きながら何とか少しずつ覚えていきました。

全くの新人からのスタートでしたが、あっという間に月日が過ぎたように感じます。
グループホームで1年ほど勤務した頃、住宅型有料老人ホーム　寄り合い処 お茶の間が新設されることになり、異動することになりました。

想像と違っていた事は介護職でもパソコンを使用する事が多くあるという事です。
そして、利用者様と関わって行くなかで、以前感じていた介護職のイメージが徐々に変わって行くのを感じています。

まだまだ未熟ではありますが、利用者様との関わりをこれからも大事にしていきたいです。